『スメラギガタリ』二巻

電車の中では読みきれず、駅に降りベンチに座り、前のめりになりながら一気に読みきった。
一巻にも一巻の面白さはもちろんあるんだけど、二巻読んだらもう一巻は「あくまで前座に過ぎなかったんだな」って位にしか思えない。
それほど、衝撃的でした。
「次、次…」と、脳がページをめくる手を急かすことなんて、ここ最近あっただろうか。
ラストは「うおおおおおすげえ!すげえ!すげえ」と雄叫びを上げながら読みたくなるくらいですよ!本気で。


もうね、ホント面白かった。
一巻で丁寧に紡がれた糸が、するすると一枚の絵になってゆき二巻で綺麗な織物になるんですよ。
過去と今、虚と実とが複雑に絡み合った、とても不思議な文様なのです。
この綾織を眺めてるだけでも楽しいんですが、最後の最後でね。


来るんですよ。


こう。


どっかーーーーん!!


とね。


ハハッ、前座ありがとう。ここからは俺の独壇場さ(ベベン♪)
と、言わんばかりです。
このシーンだけ何度でも読み返したいw


こんなに面白い物語を書いてるのが現役大学生ですよ。
どんだけ将来が楽しみなんだっつー話ですよ。
『神と奴隷の誕生構文』で既に惚れていたのですが、この『スメラギガタリ』によって、私の宇野朴人推しは確固たるものになりました。
幸いと、私には「売る」という作者に直結する手段がとれますので、早速POPを作って売っていこうと思います。


和モノ、陰陽師モノ大好きな方、ラノベ読みだけどMW文庫は…な方、長くて説明多いけど面白い本なら読めちゃう方、
ぜひ!
ぜひ!!
ぜひ!!
書店のどこにあるか分からないメディアワークス文庫売り場へ立ち寄り、この『スメラギガタリ』を買ってみてください。
(一、二巻セットでの購入を激しく推奨)


損はさせません。
二巻読み終わった後「え、これ三巻いつ出るの」と呟くあなたの姿が、見えます(二つ目の瞼的な意味で)。