マリア様がみてる 仮面のアクトレス

マリア様がみてる 24 仮面のアクトレス (コバルト文庫)

志摩子さん最強伝説!


素敵だ…素敵だよ志摩子さん(*´д`*)
って、いかんいかん。まずは最初の二編の感想から。


正直、上手いなーって思いました。マリ見て読んでて初めて思ったかもしれない…構成が上手いって。
あぁ、まぁ、由乃さんが未だに自転車乗れないっていう設定は多少無理があるかも知れませんが。
それでも「自転車の練習」という、普段親子間で使われるシチュエーションを黄薔薇姉妹にあてたってのはホントにグッドチョイスだと思います。
何て言うか…信頼と努力と衝突と自立と寂しさ…「自転車の練習」の持つデフォルトの空気が、令ちゃん由乃さんにはしっくりくるんですよねぇ。
ある意味ズルい。反則のお話。
んで
剣道の手合わせが終わった、本当に本当の最後の場面。
すっ、と由乃さんの手を離した令ちゃんの様々な気持ちが入り混じった表情。転ばないように添えていた手、自転車に乗って離れていく由乃さん。
自転車の話とクロスオーバーして、様々な感情が自然と伝わってくる。文章としては書かれていないけど、空気として感じられる。
いやーもぅ、イイ。これはイイよー、結構私の中のマリ見てランキングで上位に食い込んできたよー。


肝心の本編はというと、これは…うーん…どうかなー。
ちょっと瞳子ちゃん動かしすぎというか…そこまでやらせなくてもいいような気がするなぁ…。
もし、引き伸ばす為だけにしていたとしたらかなり残念な感じ。
行動理由は次巻に持ち越しですが、どんな理由があるにせよ、ちょっと意味を図りかねますねぇ。
何だろう、瞳子ちゃんにしてはあまりに回りくどいというか。それに、かなり駆け足で選挙戦が描かれているので、圧倒的に語りきれていませんよね。
っつーか、色々詰め込みすぎ、みたいな。
まぁ、でも選挙戦を波乱なく終わらせるわけにはいかないし、かといってもう新キャラはいらないし…ってことですかね。
でも無茶苦茶だよなぁ、やっぱり。
というわけで、プラマイ0な今回の巻でした。やっと次はスール決定かね。あ、その前に文庫サイズの画集がでるか。