1位は結構意外かも。

このライトノベルがすごい!2007
あれもこれもどれも「すごい!」と言い過ぎて、本家のこのミスまで売れなくなってきた「この○○はすごい!」ですが
今回もどうやらライトノベル編は出版されたようですね。
アンケートの回答数(こういうの統計学的に何て言うんだっけ…母数?)があまりに少なすぎて、正直結果が胡散臭いんですが
それでも、ヤスダスズヒト氏の絵と作家のコメントだけでも結構読む価値はあります。1000円しないしね。


んで、今回の1位は「狼と香辛料」です。
あら意外。
誰がどう見ても「ハルヒ」だったわけですが、実は二年前に1位をとっているので大人の事情が働いたのかどうなのかはわかりません。
でも「狼と香辛料」は、読んだ人が「これ良いから読んで」って勧めたくなる本なのは確かです。
「地味」で「ラブ」で「目新しい」という、ちょいと文系人間あたりならとてもワッショイしたくなる本なのですよ。
ものすごく「本屋さんが勧める」的な香りのする作品です。


実際に、うちの店にもこっそり平積みしてアピールしてました(*゚ー゚)。だって面白いんだもん。ホロめっちゃ可愛いし。
自分の好き好き作品が、たとえ宝島の(´・ω・`)ショボーンなランキングであっても、1位というのをとってしまうと嬉しいやら寂しいやらですね。
もっと、手書きPOPとかで地味にじわじわと読者層を増やしていきたい、そんな作品なのに。
アニメ化したら深夜の4時あたりが良いですね。ふわふわとした布団の中でもぞもぞと見ていたい。すんげー癒されそう。


ランキングで気になったのは、初登場作品があまりない…っつーか全然無い。去年から続くシリーズが未だにランクの上位を占めているってことかな。
そもそも、ラノベは一巻完結ではないので1,2年では流れは変わらないのかもしれない。それに1シリーズが売れ続けている事はいいことかもしれない。
でも、殆ど話題に上がらないんだよね。新作とか新人とか。薄利多売、多くの新刊を少しずつ。特に角川系列のラノベの入りの酷さは計り知れない。
発行部数を少なく、出展点数は多く。それでトントン。新人を育てる気あるんかなーって思う。使い捨てが多いんじゃない?いや多いのさ。
まぁそういうレーベルなのかもしれんしね。電撃。本格派は富士見で育てるよ、みたいな。例え売れなくても。でも富士見もあまりいい話聞かないしなぁ。
スニーカー?あれはどうよ。カチコチにかたまった作家しか書いてない気がするんだが気のせい?意外性とか面白味が無いんだけど。
ファミ通は、ノベライズだけでいいんじゃね?って言ったら怒られるか。でも「文学少女」をMFあたりに移して「まかでみ」を電撃に移せば無問題っしょ( ´ー`)。
スーパーダッシュはやる気あるのか無いのか。たまによさげなのは来るんだけど、どうも続いて無い気がする。もっと元気だそうぜ。
MF文庫は頑張れ。事前予約も受けてくれるし、作品も中々レベル高いし、フェアもこまめに組んでくれるし。超応援してる。ちなみに今の推しは「神様のおきにいり」。
ちっさいのに偉そう属性に逆らえないというのもあるけど、結構現実的で厳しいことにも目を向けてくれるので好感持てます。あまりに主人公の存在が希薄なのが難だが。
SBとHJはもっとがんばれ。メイド刑事だけではだめだろ。特にHJは雑誌売れてるのか?心配だなぁ。ちなみにうちではどっちも売れてません(ノ∀`)


あと、あれだ。富士見は「カイルロッドの苦難」を新装版で出せばいいんじゃないだろうか。