無題

ZARD坂井泉水が亡くなったんだって」


これが今日朝一番に聞いた言葉でした。
どうやらお昼のワイドショーでやってたらしく、母親が寝ている私にそう伝えてくれました。
まったく、これ以上最悪の目覚めがどこにあるというのでしょうか。


私は中学生のときに、ZARDに出会い「こんなにも美しい人がこの世にはいるんだ」と衝撃を受けました。
「負けないで」のシングルですね。勿論今も持ってます。
それ以降、中学生らしい青臭い不純な動機から始まったにせよ、ZARDファンとしての自分が在り続けました。
すべてのアルバムを買い、ラジオでリクエストをし、カラオケで歌う。
さらに、アルバムのジャケット(特に「揺れる想い」が素晴らしい)を見ながら坂井泉水を模写し、上手く描けたら
同じく絵を描くのが好きな友達に見せたりとかしてました。
そして痛いことに、修学旅行で行った原宿で、ZARDのアルバムのジャケットを違法プリントしたTシャツを嬉々として購入し
制服の下に着てました。…えぇ、もうキモイですよねwなんつーか若気の至りってやつですな。


本当に本当に坂井泉水が好きで、CDショップで販促のポスターが飾ってあれば毎回貰えないかと尋ね(結局貰えたのは一枚だけ)
Mステに出てた時のビデオを友人に頼んでダビングしてもらったり、レースクイーン時代の写真集を当時プレミアついてたんですが
本気で購入しようとしたりしてました。


しかしこう書くと、ホントただの坂井泉水ファンだなwまぁスタートがスタートだけにしょうがないけど。
でも私の中の「美」という認識の原初を形作ったのは間違いなく坂井泉水なので否定はしませんけどね。
ま、それでも歌はちゃんと全部聴いていたんですよ?
今日、追悼の意を込めて一人でカラオケに行って、ひたすらZARDを歌ってたんですが覚えてるものですね。
どうにも出典がわからない数曲を除き、イントロ聴けばどれも歌うことができました。
勿論〆は「負けないで」。一人なんで、立って思いっきり歌いました。届け。届け。


ZARD好きなんですよ。
周りからどんだけ言われようと、ZARDずっと好きだったんですよ。
バレンタインに「Just believe in love」貰ったりしました。
付き合ってた子から、ZARDの写真付の詩集二冊貰ったりしました。
親がよく分からないままシングルを二枚くれたこともありました。
青春という言葉は気恥ずかしいですが、間違いなく私の青春の中核を成してました。
歌にまつわる思い出や痛い話なんて数知れずです。
それが、今日、ぽっかりと、とても静かに、壊れてしまいました。


不思議と涙は出ません。
ぼんやりと、悲しいです。
仕事の都合がつけば、ファン向けのお別れ会には行こうと思います。
泣くでしょうか。二度ともう歌を聴くことがない、という実感を目の前に突きつけられたら私はどうするでしょうか。
泣くでしょうか。