短冊に

願いを書かなくなったのはいつの頃からか。
夢とか希望とか冗談とか空想とか。…そんな事ばかり書き出したのはいつの頃からだろうか。


こうなりたい。
こうでありたい。
こうしてください。
こういきたいのです。


思い返せば、随分「こう」とやらに重荷を背負わせすぎているなと苦笑する。


それでもその時自分は「こう」に対して、唇の端を上げながら自嘲気味に語る夢など微塵も感じさせずに
ただありえる可能性を全て込めた自分自身の未来像、を作り上げていたのではないだろうか。
あぁ。
もう憶測でしか物が言えないほど、当時の自分は離れてしまったけれど。
それでも尚「こう」生きたい自分がいるのなら。
…そこはきっと笑うところではないのだろうね。歪んだ場所に立っているお前から見て一笑に付されるならむしろ、
自分は正しい場所に立っているんだと、認識できるよありがとう。