成人式おめでとう!

と心にも無い題名でスタートしてみました。
成人式がハッピーマンデーに認定されたために、年賀状のお年玉抽選会の日程が分かりづらくなってもう最悪ですよ。
ジャンプも合併号で出ないしなー。あーブリーチ読みたぃ。


まぁ成人式って事で成人指定の話でも書いときますかねー。
皆さんビデオ試写って使いますか?レンタルビデオ店のアダルトコーナーのカウンター付近にある
まるでゴートゥヘルな勢いの、暗い一本の道とドア。あれです。あれが試写室への入り口です。


簡単に言えば、レンタル品を家に持ち帰らずにお店で見れるシステムなのですが、だからといって
家族連れが「ははは。今日は踊るマハラジャでも見るかぁ。なぁ、ママ?」
などと和気藹々とビデオ鑑賞を楽しむ場ではありません。
むしろあそこは戦場。とてつもなく張り詰めた生臭い空気が微妙に漂った戦場なのです。


まず、ブツ選びからして既に火花が散っています。
何故なら、試写というのは時間いくらと相場が決まっているので、新作だろうが旧作だろうが値段は一緒なのです。
つまり、夏目ナナを見ようがあいだももを見ようが、値段は一緒!ということです。
ですから、新作入荷日なんかはレンタル組と相まって、もー面白いほどにケースが空です。
ここら辺が分かっている輩は少し日落ちした準新作あたりを狙ってくるのですが、ここがもうバトル。バトルなのです。


ケース裏の写真を見て想像を膨らませる、いつものレンタルパターンではとてもじゃないが間に合いません。
この戦場では、表面の女優もしくは場面の写真、そしてタイトル。この少ない情報から内容を瞬時に把握する超判断力が必要なのです。
タイトルを見て、うーんと唸っている間にとなりの男が中身を取っていく。
あとでケース裏をみたら、ムッハーーーな映像てんこもり…なんてことではうちの息子もガッカリでしょう。
とりあえず、表紙から
 女優単体か企画モノか
 ソフトかハードか
 ジャンルは何なのか
 地雷の臭いはするか
くらいは.秒単位で判断したいものです。


無事お目当てのブツをGETしたあと、その後にも容赦なく戦いは待ち受けています。
それは受付カウンターから部屋に入るまで、です。
勿論カウンターでいきなりツマヅク素人もいます。圧倒的に並ぶ必要のない試写受付カウンターで後ろに並ぶ奴。
既に負け戦です。家から出直しましょう。
待つ間何をするつもりですか。無意味に飾ってあるAV女優のサインみたりしますか?斜め上見上げたり
伸びすぎた前髪をいじりまくったりしますか?…だめです。あんなカウンターで並んでしまっては既にルーザーです。
本当の戦いがそのすぐに控えているというのに。


受付カウンターで無事手続きをすませ、後払い道具の「ぬきっこ」をドラクエの勇者の如くカゴにいれたら、いざ戦場。です。
ヘヴンズドアから楽園までの道は、とても細く、途中にはいくつもの「開かずの扉」が存在します。
つまり、ここでのエンカウントは、死(death)を意味します。
そいつが父親であった日には、魂までも燃え尽き、永劫地獄の苦しみを味わうことになります。
…本当に苦しいんだ!気をつけろみんなッ!!


そんなバッドエンドを迎えない為には、多少のテクニックが必要となります。
まず自分が今、道を通っていることを他の楽園の住人に知らせる必要があります。
 入り口のドアをわざと音を立てて閉める。
 宮殿の貴族バリに、靴音を立てて進む。
 花粉症の季節でもないのに、やけに鼻水をすする。
これくらいすれば、他のブラザー達にもマインドがトランスミッションすること請け合いでしょう。


そして、そのビューティフルサインを受け取ったブラザー達も、その行為に対する誠意を見せなければなりません。
それがマナーというやつです。ヘッドホンからの大音量で気づかないのなら問題ありません。そのまま昇天して下さい。
 ライターをカシャッカシャさせて、まだ部屋を出ないことをアピール
 次のケースを取り出す音をわざと立てて、まだ部屋を出ないよとサイン
 背広の上着の衣擦れ音を大きく立てて、今から出るから!と忠告。
 カギをかけたままドアを開けようとして、あ…鍵かけたままだった…でも開けてすぐ出るからと顕示。
このあたりをしておけば、義理を立てたことになるでしょう。


あとは天国へ旅立つだけです。
もし、ミスチョイスをしてしまっていたとしても、取替えが可能ですし
家に借りて持って帰ってミスだった時の落胆ぶりを考えれば
被害は最小限に食い止められたと言っても過言ではありません。ええ。
あ、そうそう。
自分も出る時は、ちゃんと外の様子を伺ってくださいね。何かしらのサインを送るのは勿論マナーです。


簡単ではありますが、成人を迎えた兄弟達の役に立てたら幸いです。
つーかアダルトビデオって18歳じゃん!ってツッコミもありますが、試写を嗜むのは20歳からだろうと思います。
18とかそれ以前は、自宅でチャレンジングにビデオ鑑賞に挑むでしょ。それが若さです。


若さ、若さってなんだ!…振り向かないことーさー♪…あーいーってなんだ?ためらわ…(フェードアウト)