バッカーノ・撲殺天使ドクロちゃん初巻
バッカーノ読み終わりました!
久々の三人称だったのですが、一人称作品に毒されたせいかイマイチ感情移入できませんでした。ってのが正直な所。
でもやはり三人称でしか描けない、空気のかっこよさ、はヒシヒシと感じました。退廃的でシャープな世界って。
不死ということにあまりとり憑かれてないところもいいのかもしれませんね。
この題材を扱う時、どうしても悲観的な話に流れやすいですが、さすがバッカーノと銘打ってるだけあって
陽気なカモッラ達には、あまり大したことはなさそう。むしろその一点が、この作品で最高に気持ちいいのかもしれません。
あと、何でもないザコまで不死ってるところとかね。
登場人物が多いので、3兄弟とかその他大勢とか名前覚えられないでしょ。
そう。
三人称だと名前覚えにくいんですよね。登場人物の。
神の声(地文)で名前出されてもやはり読み手の印象に残らない。感情移入してるキャラに対する受け答えから
相手(キャラの名前)のことを覚えて行くという、いかにも恋愛シミュレーション的な手順を踏まないと
キャラの印象が残らないようになってきているのかもしれません。
バッカーノではファミリーの仲がいいのは分かるのですが、そして三人称だから当然なのですが会話文が少ない。
唯一不死の酒を呑むシーンは、印象的に会話分オンリーで描かれていましたが、あれはスポットライトがキラキラしすぎて
象徴的なイメージしか残らず、キャラ云々って所までには行き着きません。
エリス、フィーロ、マイザーくらいですか。私は。
それでも、続きが出てるということは受け入れられているということなので、まだ読み勧めていくつもりです。
つーか、二巻目買ってきました。撲殺天使ドクロちゃんの二巻と一緒に!
そんなわけで、ドクロちゃん一巻の感想も書き記しておきます。
…。
息抜き娯楽、疲れた時に読む一冊。
まさにライトなノベルです。真剣にいろいろ悩むこともなく、気楽ぅな感じで読めます。
ですます調の一人称も、新鮮と言えば新鮮ですね。
ちょっと設定年齢との違和感を感じる記述も多々あるのですが、そこはしょうがないのかなぁ。
それでも。
「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー」
の頭にこびり付き度はハンパないですし、読み手がツッコミたくなるような主人公のモノログは
やっぱ計算されてるというか、分かってるなーっていうか。
例えば、ザンス。
もうさー。ザンスって語尾でミーって自称すればさー。あの声が思い浮かぶじゃん。
んで、それだけで一個の笑いじゃん。
反則だよねー。
なんつーか、色んな反則を使いつつ撲殺で全て丸く治めているこの作品に…
…。
乗ってる人が多いから4巻まで出てるんだよなー。
いや、実際凄いと思うし。
むしろ修正される前の原文が読んでみたいってくらいです。
あ、そうそう。
小タイトルについてるドクロちゃんの小カット。これはとてもイイ!です。はい。
さて、そろそろW.WISHに戻りますよ。
やりますよ。
…最後…まで…。