入院中のあれこれ 其の弐

実はまだ全て感想を書いてないので更に続けます。ライドウの事も書きたいんだけど、やってる時間がないんだよねぇ…。

陰からマモル!

陰からマモル! (MF文庫J)
6巻までは読みました。最新刊はまだ読んでません。コミック版は…休憩中にごにょごにょ。
「天然ボケキャラの無意識的な嫉妬」というのは、自分の中でかなりランクの高い萌え要素なんですが、どうにもこの作者の文体が受け付けない。
なんだっけ…僕の血を〜っていうシリーズが出たときも、パラッと立ち読みして購入を止めたくらいですし。
超口語体というよりも、作者の感情が見え隠れする第3者視点が嫌なのかなぁ。分かり易く読みやすいのですが、なーんにもストーリーが心に残りません。
おそらく、作者の心情を自然と頭の中で考えないようにする作業に気をとられすぎて、肝心のお話に集中できないのだと思います。かといって、文章をそのまま受容すると10Pくらいでギブですw無理。
あっという間に6巻読みきりましたが、ダメだなー。7巻どうしようか。

パラケルススの娘

パラケルススの娘〈1〉 (MF文庫J)
えっと、3巻の「私はずっと妹のままですか…」的な帯の煽りを見て買いましたwwwなんつーの?表紙買いならぬ帯買いですか。
しかも絵も素敵で、メイドさん表紙となりゃもう買うしかないでしょ。MF文庫なんてほとんどチェックしてなかったからなー、早くに知ってれば…。
設定が「GOSICK」そのまんま(しかしどちらが先だ?)…主人公の境遇なんてまんまじゃね?その点は、3巻読みきった時点でもかなり気になりました。
しかし、ストーリーのバランスもキャラのバランスも実に絶妙。
実際にパラケルススの娘であるクリスティーナは、男装かつ傍観者ということもあり、強烈な個性ながらも遼太郎のアシストの位置からはみ出ない。
遼太郎自身も、秘められた凄い力は無いけれど、窮地を超える最低限の能力があり、他の異能者と比べてレベルが見劣りするにもかかわらず、ドラマティックに描かれることにより主人公としての威厳を保てている。
ヒロイン達も王道で、敵も分かり易く、力を入れる場所抜く場所というのが明確で好感が持てます。
個人的にはクリスの芝居がかったセリフがイイですね。しかもその装置はよりクリスを物語の外へ押しやって、遼太郎が凡庸ながらも主人公でいられる一因となっていますし。
こういうのを、良作って言うんだろうなー。

私立!三十三間堂学園

私立!三十三間堂学院 (電撃文庫)
んー。
絵もクドいが文章もクドい。バイトの子に勧められたから買ってはみたが、こりゃダメだ。
数が多いわりにそれぞれのキャラの個性が立っているのは驚きですが、話のしつこさと文体の粘っこさで読んでいて疲れます。
女子校に一人だけ男性、というありがちな設定でありながら、ストーリーの方向は生徒同士のかなりマジな抗争という意外性は楽しかったです。
しかし、意外すぎてちょっと話についていけませんでしたw説明的にならざるを得ないし、その点でもクドいと思ってしまったのでしょう。
面白かったのは、女性キャラのモノローグが「とても艶かしい」ところです。
特に何処が、と言われると難しいですが…想いに瑞々しさがあり、少し粘性を帯びているのですよ。良くも悪くも、この本の個性ですね。私は無理ですが。