狼と香辛料

狼と香辛料 (電撃文庫)
別に今大神をやっているから、というわけではありませんが。
前々から気になっていたラノベである「狼と香辛料」読みました。



さすがは、銀賞を取るだけのことはあると思います。
今では主流となっている、剣や魔法等のファンタジー性ではなく、どちらかといえば「おとぎ話」的な懐かしさを感じる柔らかな世界感。
いわゆる「エポック」というやつですが、この少し古さを感じさせつつも人間が活き活きとしている時代を描き出していると言うのは
とても好感度が高いです。なんつーか、世界感だけで登場キャラが動き出してしまうと言うか、一気に空気の色が決まると言うか。


それに「ホロ」がむっちゃくちゃ可愛いんですよ。
和風お嬢系が好きなら、おそらくストライクバッターアウツです。3×3の三只眼辺りが好きなら、まず外しません。
自分の可愛さを知りながらそれを武器にしつつも、たまに見せる素の表情。
そんな鼻血モノの萌えシチュがところかしこに散りばめられております。私は耐え切れませんでした。えぇ(*´д`*)


馬車で行く道とか、村の人々の表情とか、商人たちの形とか、そういう細かな色彩が自然と目に浮かんでくる良作です。
読み手から、美しい原風景を引き出すと言う意味でも、これは素晴らしい作品だと思います。
とにかく!「わっち」「ありんす」「かえ」などの語尾にピーンと来たら、書店に走りましょう。そして立ち読め。