ラーゼフォン

無意識に意識的に借りてしまうレンタルビデオの中の一つ、ラーゼフォンがあります。
あとはそうですねぇ、スクライドとかカウボーイビバップとか、天地無用!魎皇鬼とか少女革命ウテナとか色々あります。
あ、R.O.Dもかな、テレビ版じゃないやつね。エヴァは言わずもがな。


ラーゼフォンのどこが気に入っているかというと、Blue Friendという回があります。
朝比奈がムーであるという自覚を、綾人に伝えられず伝えられない、そしてその手で殺されてしまう。という話です。


壮絶。と言いますか。
人の想いの重さ、というのをとてつもなく視覚的に表現してくれる、凄まじいまでの力を持った回です。


電光掲示板に次々と映し出される朝比奈からのコトバ。
あの演出は、長いこと色んな映像を見てきた自分にとっても最高峰のとてつもなく美しい描写として君臨しています。
ていうか、あの回を見るためだけに、ラーゼフォンというアニメは存在していると言っても過言ではありません。
弾けて消える音と光の波。一瞬の想いの儚さ。そして、その思いの強さ。
その全てを包み込んで、最上級のアニメとしての表現を見せてくれた、まさに比類なき演出。
あれは凄いです。本当に凄いです。二の句が続かない位に、凄いとしか言い表せない自分が嫌になるくらい本当に凄いです。


守るべきモノが打ち倒し消滅し尽くす対象であった時の絶望感ってのは、どれくらいなんでしょうね。
分かりません。分かりませんが、似た様な、きっと、そんな、死に際は必ず在ると思います。