四月は霧の00密室

四月は霧の00密室 私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス)
せっかく森博嗣本格ミステリの世界に入ったので、買って見ました霧舎巧
講談社文庫の方は売り切れてたっていうかウチの店にはそもそも置いてないので、ノベルスの方を選択。


ごめん、うん。表紙で選んだんだ。




感想としては、とりあえず導入部分と言うか第一回目だからこんなもんなのかな、と。
金田一でもいきなり美雪とらぶらぶでは萎えますしねー。
でもなかなかイイツンデレぶりですよ!


個人的には、女性が乱暴されてそれの復讐で…という展開は一番嫌いなのでその辺に少しというかかなりしこりが残りましたが。
ホントこれは個人的な好き嫌いなので置いときましょう。


トリックの方は、まぁよく分かりません。というのも、コナンや金田一を漫画で読むとき、私は推理部分を吹っ飛ばしてナナメ読みする人間だからです。
っていうかアレをいちいち全部考えながら読んでる人っているのかな?位の認識です。
まぁ、これほど世の中に推理小説というのものが溢れているのですから好きな人は多いのでしょう。きちんと、話の流れに沿って楽しんでいる人が実は大多数なのかもしれません。
しかし、あぁ、コナンを例に出すのはちょっと卑怯な気もしますが、あの漫画のフィーバーぶりは恐らくミステリ人気に肖ったものではないでしょうね。
キャラとストーリー(この場合事件とかではなく事件によって進んだキャラ同士の関係等)に魅力があったからです。
新一と蘭とか、歩美ちゃんと灰原さんとか。まぁ色々。


推理部分なんて「主人公が何かカッコイイ」位の印象を与えられればそれでおk。
周りとは違う事に気付いたり、何だか最初の方から実は答えが分かっていたり、難しい説明でヒロインが見直したり。そういう差異化の為の装置で十分ではないでしょうか。
ってこれは、ミステリに興味の無い人間の意見なので好きな方はホントごめんなさい。


それでもね。
ハヤカワや創元推理やらの文庫フェアやっても全然売れないのが現状です。
例え買われても、おっさん世代の人しか買っていきません。たった一つの店の事なので全国レベルでみればどうかは分かりませんが、正直きついと思います。
この、所謂本格ミステリと呼ばれている辺りがラノベに歩み寄って読者層を引き上げるしかないでしょうね。それでハヤカワ・創元が売れるとは思いませんけども。


んで、ラノベとしてこの作品はどうかといえば

キャラが薄い

ってくらいですかね。あと1巻位は読んでみたいと思います。