やっぱり量を書かなきゃいけないのだ

分かってはいたのですが、やはり自分が書いてる量ではまだまだ足りない!と。
そんなわけで、ブログ上でも練習として小説を書こうと思います。
お題はそうだなぁ………
魔法の杖方式で、辞書で適当に開いたページの言葉をテーマにしよう。うん。
使っていい時間は30分くらいで、とにかく書く。そんな自分ルール決定OK。


現在1:38。はっぴぃセブンが始まる58分までの20分で………
お題は登山うはwwwやったことねぇwww
ではスタート。


休みを利用して田舎のじいちゃん家へ遊びに行くと「ちょっと山に行ってくるから」という書置きが玄関のスリッパの上に貼ってあった。
可愛い孫が折角遊びに来てるんだから出迎えくらいしろよ、と思わなくも無いが、いきなり顔を合わせるのも少し気恥ずかしかったので丁度良かった。


じいちゃんもそうだったのかな、などと思いながら靴を脱いで家に入る。
着替えの詰まった荷物を居間に置いて、早速懐かしいじいちゃん家を見て回ることにした。
ぎっぎっと音のする畳を鳴らしながら、仏間、寝床。きゅっきゅっと音のなる木の廊下を渡って、トイレ、風呂場を見て回った。おお、前に来たときはまだ薪で風呂を焚いていたのに今はソーラーかよ…ウチより進んでるじゃねぇか…ってあそこに立ってるのはBSアンテナ…おいおいやるなぁ、じいちゃん。


何故か敗北感を感じつつも、居間にもどると居間のテーブルの上にみかんが置いてあるのに気づいた。
みかん。みかんでも食べるか…と、テーブルに座りテレビのリモコンを探す。…無い。
まさかと思い、テレビに近づくとスイッチはなんと手動だった。
何故だ…何故BSアンテナがあって手動のテレビなんだ…くそう、やるなじいちゃん。じいちゃんへの好感度が少し上がった。
(まぁ、後から聞けばBS用のテレビはおじさんの部屋のものだったのだが)


みかんを剥きつつテレビを見ること2時間。ローカル番組もそろそろ見飽きてきた。じいちゃんはまだ帰ってこないのか…。仕方ないので外を散歩することにしよう。
段差の高い玄関を降り、靴を履く。念の為、スリッパにメモを貼り付ける。
「じゃあ俺も山に登ってくる」
よし。では出発だ。


田舎の道は車が通らない。エンジンで動く車両はトラクターのみ。なので意味も無く道路の真ん中で体育座りをしてみたり、キーーンとアラレちゃん走りをしてみるのだった。
普段の、不摂生というぬるま湯につかった体にアラレちゃん走りは負担が大きかったらしい。程なく息切れし、近くの土手に腰を下ろしてひぃひぃと息を荒げた。
いくら吸っても喉が痛くならない空気、吸い込めば吸い込むほど緑の草の匂いが肺の中に溜まっていく。あーすげぇ、なんだこれ。
よく分からない開放感。草の生えた…もし家の近くの土手なら踏み入ることはないような…場所に寝っころがって空を見上げる。うわ、草くせぇ。
それでも、透明な空気を吸ったり吐いたりしていると、少しずつ自分の中身が入れ替えられていくような気がした。


んあ?さむっ!
気づくとすっかり陽が落ちて、辺りは真っ暗。どうやら寝てしまっていたらしい。腕の辺りに上っていたよく分からない虫を払うと、よっと立ち上がった。
すると「おーーい」という声。どうやら川の方かららしい。「はーーい」と念の為声をかけておいてから声の方向へ向かっていくと、じいちゃんがいた。
「あれ?じいちゃん、山に登ってくるんじゃなかったの?」
「いや、もう行って来た行って来た。おめぇが寝てるもんだからな、ついでに魚も獲ろうかと思ってな」
「そうなんだ、ごめんねじいちゃん」
「いいでいいで。じゃあ帰るか」


先に玄関に入って、スリッパのメモを剥がす。そして
「ただいまじいちゃん、久しぶり」
と、忘れていた挨拶を口にした。




あーダメだ。全然時間足りない。
しかも何書きたいかまとまらないし、修行たりねー!!
そんなわけで終了。ではまた自分。