どこまでも。

年末年の瀬大晦日
いつもは車の陰すら見えない場所に、白や灰色や赤色の乗用車が列を成している。
例えばガソリンスタンド。
例えばキャバクラ。
例えばホームセンター。


全く…もっと早く準備をしていればこんな事にはならなかったのに。


そう呟く助手席の彼女は、幾度目かの溜息でフロントガラスを曇らせた。